カポーティ
フィリップ・シーモア・ホフマン キャサリン・キーナー
1959年にアメリカのカンザス州で一家4人が惨殺され、その事件を報じる新聞を見て興味を覚える小説家のトルーマン・カポーティ。やがてふたりの犯人が捕まり死刑の判決が出る。事件のことを書きたいと思ったカポーティは幼馴染みの作家ネルを助手にして、現地でいろんな人に会い綿密に調査を重ねていく。更に死刑の判決を受けて刑務所にいる犯人にたびたび接触し、小説が完成するまでは死刑が執行されないよう、犯人のために自らの費用で弁護士を雇う。自分と生い立ちが似ていることで強い同情心を呼びさましたのかどうか分かりませんが、犯人に優しく接し、心開かせて事件の核心を聞き出すことに成功する。
小説のタイトルは「冷血」名声を得るためにあらゆる手を使い、小説が完成したら今度は早い死刑執行を願うカポーティだが、犯人にとっては、カポーティと話すことではかない希望を持ち、死の恐怖の中で心のよすがになっていたのかもしれない。
歓びを歌にのせて
世界的な指揮者として活躍するダニエルは、8年先のスケジュールまで決まっているほど多忙を極めていましたが、ある日体調を崩して現役から退き、少年時代を過ごした小さな村へとひとり向かいます。そして請われるままに、村の教会の聖歌隊を指導することになります。 村人はそれぞれ不満を抱えつつも、日々坦々と生きていくなかで、歌を歌いささやかな社交を楽しんでいます。小さな村では誤解も生まれ、ときには嫉妬も起こりますが、一生懸命指導するダニエルに応え歌うことで、自らの希望にも心が開いていきます。聖歌隊が教会で歌うシーンがありますが、その中でソロで歌うガブリエラの声、歌、歌詞が素晴らしかったです。人生を前向きに生きることはとても大切ですね。久しぶりに心温まる素敵な作品に出会いました。
ザ・センチネル 陰謀の星条旗
キーファー・サザーランド マイケル・ダグラス
アメリカ大統領の警護を任務とするシークレット・サービス。その一人が何者かに殺される。調べていくうちにシークレット・サービス内部に大統領暗殺計画を企てている何者かと内通しているものがいることを知る。その内通者探しを担当するのがキーファー・サザーランド演じるブレッキンリッジ。そして嘘発見器で怪しい人物がひとり浮かび上がる。それは狙撃されたレーガン大統領を守ったこともあるベテランのギャリソン。行方をくらましたギャリソンを必至で追うブレッキンリッジと身の潔白を証明するためにひとりで内通者を探すギャリソン。

サスペンスものは大好きですし、アメリカ大統領の安全を守るシークレット・サービスの警護の裏の部分がよく分かり、なかなか面白かったです。難を言えば、最後の方で大統領とファーストレディの警護が手薄にみえました。そこがクライマックスでもありますが・・・。
イル・マーレ
キアヌ・リーブス サンドラ・ブロック
シカゴの病院の医師であるケイトは、今住んでいる湖畔に立つガラスの家から引っ越すことになり、次に住むことになるであろう未知の人へ手紙を置いていきます。同じ日、その家に引っ越してきたアレックスは手紙を見て、おかしなことに気付きながらも手紙に引き込まれていきます。そして、2006年に生きるケイトと2004年に生きるアレックスの時を隔てた文通が始まり、お互いの記憶に残る思い出が交差し好きになっていきますが・・・。
ストーリーはもとより、綺麗なシカゴの町と湖畔の景色が物語へとぐんぐん引き込んでくれます。サンドラ・ブロックの落ち着いた美しさとキアヌ・リーブスの飾らないかっこ良さが良いですね。久しぶりにお洒落な映画に大満足でした。二人は大ヒット映画「スピード」以来の共演だそうですが、さすが息もぴったり。お涙ちょうだいの映画はあまり好きではないので、ラストにも満足しました。愛が成就すると嬉しいですね〜。
ゲド戦記
宮崎アニメは大好きなので、宮崎監督の息子さんの映画ということで楽しみにしていました。でも、原作を読んでいませんのでそれぞれの生い立ちや事件の背景がよく分からない上に、いまいち主役がよく分かりませんでした。 親を殺す動機が書かれてないのも惜しい。
今までの宮崎アニメは最後に希望を持たせて終わりますが、今回はちょっとという感じ、やや消化不
良です。
ALWAYS 三丁目の夕日
吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、
昭和33年の東京下町を舞台に、人情味あふれる人々の笑いとペーソスあふれる日常が当時の文化を織り交ぜながら描かれていました。貧しさの中にあって、みんなが未来を信じて一生懸命に生きる姿にしんみりとなり、心がほのぼのとしてきました。 今と違って当時は、隣近所の人々との絆が深いく良い時代でしたね。久しぶりに心潤う良い作品に出会い大満足です。
パイレーツ・オブ・カリビアン
ジョニー・デップ キーラ・ナイトレイ
前作で、ジャック・スパロウ船長の逃亡を助けた罪で、カリブ海の港町ポートロイヤルの総督の娘エリザベスは死刑の判決を受ける。恋人のウィルはエリザベスを助けるために、釈放の条件として出された、財宝のありかを示すと思われるジャック船長が持つ「羅針盤」を探しに行く。 最後にエリザベスの裏切りで船に置き去りにされたジャック・スパロウは必至で手錠を外し、すぐ側に襲ってきた海の怪物のタコの口の中に飛び込んでいく。 今回も魅力的なキャストが終結して、ユーモアありグロテスクありで見応え十分。荒唐無稽の面白さをヒヤヒヤドキドキしながらも、理屈抜きで安心して最初から最後まで楽しんできました。
ダ・ヴィンチコード
トム・ハンクス オドレィ・トトウ
閉館後のルーブル美術館で館長が何者かに殺されますが、すでにこの時点で犯人の顔が分かります。殺された館長は自らの体にダイイングメッセージを残します。折から講演に訪れていたトム・ハンクス演じるラングドン教授は捜査協力を求められルーブル美術館へ。そして暗号解読者のソフィーが現れる。が、二人は殺人者として追われる身となります。映画の中でダヴィンチの有名な絵画「最後の晩餐」が出てきますが、よく見ていると確かにその中に、キリストの奥さんかも知れないと言われるひとりの女性が見えてきます。もし事実としたらキリスト教を根本から覆すことになるその証拠は隠滅しなくてはならない・・・。
何気なく見ていた「最後の晩餐」ですが、その中で一般的に言われていることとまったく異なる見方をされた監督に驚かされました。そして、それはありえないことではないのかも知れないなと感じました。
今回お目当てはポール・ベタニー。陰湿な悪役を見事に演じきっていて存在感がありました。
ナイロビの蜂
レイフ・ファインズ  レイチェル・ワイズ
ケニアのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティンの元に、二日前ロキに旅立っていった妻テッサが殺害されたとの訃報が届く。 弁護士のテッサは正義感が強く人道支援に情熱を傾けていた。テッサは出産(死産)先で偶然一人の少女の死を見て疑問を抱き、調べていくうちに製薬会社の新薬を使った人体実験、そして政府との癒着を知った。そしてロキへ向かう。ジャスティンはテッサがなぜ殺されたのか調べていくうちに真相にいきつきますが、ラストシーンがとても切ない。
アフリカのことはニュースで得た知識しかありませんでしたが、アフリカが抱えている実情をリアルな映像で見て唖然としました。
会社と言うものは利益を生むためにあるもの、それは分かっていますが、そのためには何でもあり!そんな人間が世の中にはたくさんいることにも驚いてしまいます。
ファイヤー・ウォール
ハリソン・フォード ポール・ベタニー
ハリソン・フォード演じる銀行マン(ジャック)が家族を人質にされ、ジャックが自ら開発したセキュリティーシステムを解除させて、高額預金者の講座から犯人の口座に送金させます。一時は成功したかに見えますが、家族を開放せずに連れ去られたことで反撃に転じ、必死に家族を探し守ろうとします。その父親としての姿がとても印象的でした。
犯人のひとりが垣間見せる「人間らしさ」にちょっと期待。 どの犯人も非情さが見えませんでしたが、ポールもしかり。でも、最後はやっぱり悪役らしく、存在感も大きかったです
フライトプラン
ジョディ・フォスター
夫を亡くしたばかりのカイルは実家のあるニューヨークへ帰るために、6歳の娘ジュリアを連れてベルリン発ニューヨーク行きの飛行機に乗る。ほんの少しの時間うたた寝して起きたら娘の姿がどこにもなかった。驚いたカイルは客室乗務員と一緒に客室をくまなく探すけど見つからない。おまけに搭乗者名簿に娘の名前がないと告げられる。密室とも言える飛行機の中で一緒に乗った娘がいなくなるのは親として納得できるものではない。そこには巧妙に計画された犯罪計画が存在していた。
都合の良いことにカイルは飛行機のエンジニア。飛行機内をすべて熟知しているので、機械室、あるいは荷物室などまで探し回り周りからは変な目でみられる。
少々常軌を逸した面もありましたが、親にとっては自分の命よりも大事な子供がいなくなれば誰でもパニックに陥るでしょう。大いに納得できる映画でした。 主人公のカイル役のジョディ・フォスターも実生活では子供がいる母親なので真実味あふれる演技が良かった。最初から最後までハラハラドキドキの展開に大満足!
シンデレラマン
ラッセル・クロウ レニー・ゼルウィガー
舞台はアメリカの大恐慌時代、元ボクサーのジム・ブラドックは家族を養うために港の荷役の仕事をしながら暮らしているが、仕事にありつけない日もあり電気代にも事欠く生活を強いられていた。 そんな彼にボクサーとしてのたった一度のチャンスが訪れる。 家族のために、そのチャンスに掛けたブラドックは見事勝ち抜く。 でも、借金を返すと残るのはわずかなお金。そして、また荷役の仕事をしていた彼の元に、更なるチャンスが訪れる。 マネージャーが用意してくれたお金でジムに通い練習を重ねる。さて、その勝敗は・・・。
大恐慌によって、人々の心が荒れすさんでいく中で、 家族のために、家族の支えを糧に、ただ成功を信じ戦う彼の姿を 人々は、「希望の星」として応援する。作品はもちろん、ラッセル・クロウもレニー・ゼルウィガーもとても良かったです。
チャーリーとチョコレート工場
ジョニー・デップ フレディ・ハイモア
チョコレート工場を経営するウィリーウォンカは、自分の後継者を探すべく、工場招待へのゴールデンチケットをチョコレートの中に入れて世界中に出荷する。そして、幸運にもそのチケットを手にした5人の子供たちを自分のチョコレート工場へと案内します。甘いお菓子は子供たちにとって無くてはならないもの、その甘いものを子供時代に禁じた歯科医の父とは音信不通で、とりわけ「両親」という言葉に嫌悪感を示すウォンカ。
さて、そのウォンカの工場へと足を踏み入れた5人の子供たちはチャーリーを除き、いわゆる甘やかされて育った生意気な子供ばかり、その性格ゆえに災難?に遭って、残るはチャーリーひとり。
ファンタジーの中にリアリティーをもたせてあり、随所に魅力的なシーンが散りばめられていて、子供だけでなく大人も楽しめる映画でした。素晴らしい演出と素晴らしいジョニー・デップ!もう一度観たいな〜。\(^o^)/

真珠の耳飾りの少女
コリン・ファース スカーレット・ヨハンソン
17世紀の画家・フェルメールの同名の絵画が題材となっています。当時の画家はパトロンを持っていて、注文されて描いていたようですが・・・。ある日、画家フェルメール家のお手伝いとしてやってきたグリートを見て、フェルメールは創作意欲をかき立てられて夢中で描きます。それが妻の嫉妬を生み、また若いグリートに言い寄ってくるフェルメールのパトロン。当時のモラルも習慣も分りませんので想像の粋を出ませんが、注文されて描くよりも、描きたいものを描いたと言うことは、画家冥利と言えるのかもしれませんね。グリート役のスカーレット・ヨハンソン、言葉は少なかったけれど、表情で感情を上手に表わしていました。最後に映し出された寡黙の画家、フェルメールの作品「真珠の耳飾の少女」を見て遥か昔に生きた可愛い少女に思いを馳せました。した
最後の恋のはじめ方
ウィル・スミス エバ・メンデス
女性とうまく付き合うことが出来ない男性に、「恋のお手伝いをしましょう」と、いわゆるデートコンサルタントのヒッチは、ある富豪の女性を好きになったアルバートに、相手をよく見た上での女性との付き合い方のノウハウを伝授する。一方、自分は偶然バーで知り合った女性に恋をします。どちらもうまく進んでいるように見えますが、ヒッチの職業がばれたことで誤解が生じてどちらの恋もダメになります。でも、この世の中で最後に勝つのは真実であり愛なのです。最初から最後までコメディータッチで綴られていて、とても楽しくお洒落な映画でした。もともとラップ歌手のウィルスミスは優しそうな笑顔がとても素敵でお茶目な印象を受けますので、今回の映画は地でいっているのかな〜なんて思いました。
フォーガットン
ジュリアン・ムーア ゲイリーシニーズ
飛行機事故で9歳の息子を亡くして14ヶ月、母親のテリーは未だ立ち直ることが出来ずに精神科にかかり、時折、息子の写真やビデオを見ては亡き息子の面影を追い深い悲しみと戦っていた。ある日、突然、アルバムから息子の写真が消え、ビデオに何も映ってないのを見て激しく動揺するテリーに、夫や周りの人たちが「最初からテリーに息子はいなかった」と告げる。単なる心の病と思いきや、何と中盤では人間の姿をした地球外生物まで出没、話はミステリーサスペンスからSFへと思わぬ展開に・・・。
ジュリアン・ムーア演じる母親の子供を思う強い気持ちが痛いほどよくわかり悲しみを共感、ストーリーに引き込まれていきます。終盤でやがて息子が帰ってくるだろうというのは予想できますが、全編中、音響で驚かせること4回、そのうち2回はもう心臓が止まるかと思うぐらいの演出です。
いや〜、今後、この手の映画を観るのは気をつけた方がよさそうです。でも、なかなか面白かったです。
ザ・インター・プリター
ニコール・キッドマン ショーン・ペン
映画の舞台はニューヨークの国連本部。今、理事国問題で話題の国連が舞台となっています。
マトボ共和国で生まれた国連通訳のシルヴィアは、偶然、同国の大統領暗殺の計画を聞いてしまったことで、命を狙われる。更にシークレット・サービスからも疑惑の目でみられます。
オスカー受賞者のニコール・キッドマンとショーン・ペンがそれぞれ迫真の演技を披露。ぐんぐん引き込まれていきました。国連本部での撮影が許可されたのは今回が初めてだそうですが、始めて見た国連本部に感動 !見応えあります!
シャル・ウイ・ダンス
ジェニファー・ロペス リチャード・ギア
日本版のシャル・ウイ・ダンスのリメイクですが、日本版を観ていないので比較は出来ません・・・。
シカゴの弁護士のジョン(リチャード・ギア)は家族にも恵まれて何不自由ない生活をしている。ある日、通勤列車の窓から外を眺めていて、ダンス教室の窓辺にたたずむ一人の女性が目に留まり、気になって衝動的に電車を降りてダンス教室に飛び込みます。悩みのないのが悩み?という幸せの中で、一人のダンス教師ポリーナにそしてダンスに心を動かされ、家族に内緒でダンス教室に通いコンテストにも出場します。最近、変に明るい夫を不審に思い興信所に頼んでダンスを習っているのを知った奥さん(スーザン・サランドン)と少しギクシャクしますが、もともと夫婦の絆はかたく、更なる愛の確信が持てたときにジョンは心の迷いが晴れていくのです
大好きなジェニファー・ロペスのダンスシーンに拍手!!(^-^)//""パチパチ
ブリジット・ジョーンズの日記
レニー・ゼルウィガー コリン・ファース ヒュー・グラント
この手の映画はマンネリ化して新鮮さがなくなるのではとちょっと心配していましたが、前作同様になかなか面白かったです。
テレビ局に勤務するブリジットはようやく恋人もできてプロポーズされるのを待つばかり、楽しい日々のはずですが、そこはあわてものでドジな彼女のこと、ひょんなことで彼と別れる羽目になります。どんなに落ち込んでいても前向きな彼女は、自分の気持を正直に日記に綴ることで、また元気を取り戻し前に進むのです。映画は理屈で観るよりも感性で観るもの、ブリジットの内なる声に共感して、「大丈夫!頑張れ!」と拍手をおくってあげたくなります。
北の零年
吉永小百合 渡辺謙 豊川悦司
映画の舞台は明治4年の北海道。庚午事変(稲田騒動)の処罰として明治政府によって北海道開拓を命じられた淡路島の稲田家主従総勢約546名が日高の静内に降り立ってから明治10年までの苦難の道を壮大なスケールで描く大作でした。
キャスティングも問題なく、前半は大好きな渡辺謙が盛り上げてますますファンに。後半、アイヌのアシリカ役の豊川悦司がキラリと光り、映画の宣伝にも使われていたラストシーンが強く心に残りました。また、圧倒的な存在感を見せる吉永小百合が静かな演技で涙を誘います。
映画はエンターティメント!辛口で観るよりも楽しんで観るのが私流、
多少の欠点はあるものの2時間55分の長さを感じさせないなかなか面白い映画でした
ターミナル
トム・ハンクス
ケネディー空港に着いた途端、自国でクーデターが起こったためパスポートが無効になり入国出来なくなったビクターは、ターミナルで生活するうちに、空港で働くさまざまな人たちといつしか心が触れ合う。その中で時々見かけるスチュワーデスに淡い恋をする。アメリカ映画らしいユーモアが随所に散りばめられていて大笑い。期待していたとおり、オスカー俳優のトム・ハンクスが良い演技を見せてくれて大満足!久しぶりに楽しい映画を見て心が温かくなりました。
トスカーナの休日
ダイアン・レイン
ダイアン・レイン演じる作家・フランシスは夫との離婚で傷つき、その心を癒さんがために、お友達からプレゼントされたトスカーナ地方を旅行中にある一軒の家が気に入って即購入します。その家の修復を通して地元のいろいろな人たちとふれあい、その中で次第に自分を取り戻していきます。キュートな魅力のダイアン・レインとトスカーナ地方の美しさを堪能できました。
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